痛くなく体に優しい歯科治療を目指して

4月27日に左下の一番奥の歯の痛みで来院された患者さまにライトタッチレーザーとドックベストセメントを使って治療を行いました。

この日は何もしなくても痛いとの事でしたがわずかな望みを託してこの治療を行いました。
レントゲンを撮ると歯の中のほとんどが虫歯の状態でしかも自発痛もある状態なので普通の歯医者であれば完全に神経をとらなければいけない状態です。
麻酔をするとかろうじて痛みがなくなるような状態です。


レーザーで虫歯で軟らかくなった部分を取り除きます。ある程度とった状態で一層虫歯が残った状態でドックベストセメントを詰めます。唾液が入ってこないようにラバーダムというゴムの幕を張って治療を行いました。

念のため術後抗生剤と痛み止めを出して飲まれるように指示しました。

5月11日の再診時に様子をうかがうと痛みはないとの事、念のため神経が死んでしまって痛みがない場合もあるので神経の活性度を調べる電気的な検査を行った所、神経が生きている反応が見られました。


これには術者である私自身も正直驚きました。従来の方法では確実に神経を抜かなければならないか、無理やり残した場合は神経を死んでしまう事が多いからです。
この症例はかなりチャレンジングだったのでまだ経過観察中ですのであえて最終的な詰め物をしてありません。

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